丸山千枚田稲刈りの集い草刈り

丸山千枚田の稲刈りの集いを控え地元住民達が田んぼのあぜなどの草刈りをしました。

参加したのは地元の丸山千枚田保存会、熊野市職員、ボランティアら約30人。

色づいた稲穂が広がる棚田を横目に草刈り機を使って整え、刈られた草は女性が集めました。

熊野市地域振興課の吉田健二さんは「稲の成長は順調。ちょうどいい具合で稲刈りができるはず」と話してくれました。


丸山千枚田は、三重県熊野市紀和町丸山地区の斜面に幾重にも描かれた棚田で、日本の棚田百選にも選ばれています。

この棚田がいつ頃造成されたかは不明ですが、西暦1601年(慶長6年)にはすでに2.240枚の田があったという記録があります。

しかしながら、昭和40年代半ばから始まった稲作転換対策による杉の植林や昭和50年代以降の過疎・高齢化による耕作放棄地の増加によって、平成初期には530枚までに減少してしまいました。

地元住民たちは、「自分達の代でこの貴重な文化遺産を無くすわけにはいかない。素晴らしい景観と農耕文化を後世に残し伝えていかなければならない。」と立ち上がり、平成5年に丸山地区住民全員による丸山千枚田保存会を結成し、丸山千枚田の復元と保全活動が始まりました。

保存会結成後4年間で810枚の田の復元に成功し、1,340枚という日本でも最大規模の枚数を誇る棚田となりました。

1枚あたりの平均面積が約10坪と大変小さい田圃ばかりですので、機械には頼らずほとんどが昔ながらの手作業で守られています。

「わたくしたちは、ここに先人の英知と偉業を偲びこれを称えるとともに、千枚田に親しみ、愛しつつその保護に一層努力することを宣言し、この条例を制定する。」(熊野市丸山千枚田条例から一部抜粋)

熊野市では、丸山千枚田を後世に残すために平成6年に全国初の千枚田条例が制定されており、全市民が一体となってその保護に努めています。

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