筒井由美子さんサンダーバード最後の車内販売

特急サンダーバードと特急しらさぎの車内販売が終了しました。

最終日の乗客からは「寂しい」「残念」と慣れ親しんだワゴン販売を惜しむ声が聞かれました。

販売員は、乗客との思い出を振り返りながら感謝の思いを口にしていました。

大阪~富山間のサンダーバード7号では、販売歴13年の筒井由美子さんが最後の車内販売を行いました。

「お弁当にお茶、ビール、おつまみはいかがですか」と笑顔で語り掛けながらワゴン車を押しました。

最終日ということを知る乗客も多く、筒井由美子さんから商品を受け取ると「最後だね」「不便になるね」と残念そうに声を掛けていました。

ホットコーヒーを購入した向井亜季さんは「列車内で買うから特別な感じがする。旅の風情の一部だったのに寂しい」と、昼食に焼き鯖ずしとビールを買った渡辺浩二さんは「乗り換えの際に弁当を購入する時間がなく、きょうも利用させてもらった。最終日に利用できて奇遇だが、明日からないと思うと残念」と話してくれました。


筒井由美子さんは、2011年1月末、記録的大雪で南越前町の今庄駅でサンダーバードが立ち往生した際に販売員として車内にいました。

乗客の代わりに今庄駅の自動販売機で飲み物を購入したことなどを振り返り「自分にできることを冷静に考えて行動できた。福井での一番の思い出です」と振り返りました。


筒井由美子さんは、高校を卒業して販売員になりました。

四時間ほどしか寝られない泊まり勤務と日勤の不規則な生活。

重さ80キロのワゴンを押し、揺れる車内を何往復もするのは体力的にもきついそうです。

「もう辞めよう」と何度も思った時に浮かんだのは、コーヒーやお茶を買ってくれる常連さんの顔。

いつもの車両であいさつを交わし、世間話をする楽しさがあるから続けられました。

来春からは北陸新幹線の最上級車両「グランクラス」のアテンダントになる筒井由美子さんは「ワゴン販売を通じて学んだおもてなしの心を生かしたい」と話してくれました。

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