歌会始の儀 冨塚真紀子さん

宮内庁は、来年1月15日に皇居で開かれる「歌会始の儀」の入選者10人を発表しました。

福島県から、初めて応募した須賀川市の冨塚真紀子さんが選ばれました。

お題は、静。

恋愛をテーマに恋人同士の心の距離が徐々に縮まる様子を詠みました。

福島県内からの入選は3年連続。

作品は歌会始の儀で披露されます。

冨塚真紀子さんは「歌を評価してもらえてうれしい。天皇、皇后両陛下にお会いすることが楽しみ」と話してくれました。

旧長沼町(現須賀川市)出身で、旧安積女子高(現安積黎明高)を卒業。

首都圏の大学に進学しましたが、人間関係に悩み3カ月で中退。


苦しい思いを表現するため短歌を始めました。

平成10年、福井県越前市などでつくる実行委員会が募集した「万葉の里・短歌募集『あなたを想う恋のうた』」に初めて応募し、佳作を受賞。

短歌から離れていましたが約10年後、人間関係などで再び深く悩みました。

救ってくれたのは、やはり短歌。

インターネットのサイトに投句し、心の均衡を保ちました。

平成21年には、県文学賞短歌部門で「棘が刺さったままの指」と題した五十首が奨励賞に選ばれました。

母親の友人の勧めで、歌会始の儀に応募。

恋人同士の相手の呼び方が、あだ名から名前の呼び捨てに変わった瞬間を詠んだ作品です。

園芸のアルバイトや車の運転中などに思いついた作品を書き留めたノートの中から気に入った一首を選択。

「実体験と想像を自由に詠め、気持ちが落ち着く」と短歌の魅力を語ってくれました。

歌会始の儀には、福島県から平成23年に沢辺裕栄子さん(須賀川市)、24年に金沢憲仁さん(郡山市)が選ばれています。

入選者の最年長は、愛知県一宮市の無職、伊藤正彦さん(83)。

最年少は新潟市の東京学館新潟高校1年、加藤光一さん(15)。

天皇陛下のお招きで歌を詠む召人(めしうど)には、東大名誉教授で静岡県立美術館館長の芳賀(はが)徹さん(82)が選ばれました。

そのほかの入選者は次の通り。(敬称略、年齢順)

山口県下関市、元市水産指導所所長、中西輝磨(82)

徳島県吉野川市、農業、藤本和代(65)

北海道釧路市、主婦、佐藤真理子(63)

前橋市、元地方公務員、山口啓子(60)

大阪市、会社員、前田直美(52)

福島県須賀川市、無職、冨塚真紀子(32)

東京都中野区、広告会社社員、樋口盛一(29)

東京都千代田区、聖心女子大2年、中島梨那(20)

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