ひかり荘の再開を願う!

大分県別府市北浜で起きた6棟が焼けた火事で、被災した旅館「ひかり荘」(別府市北浜3丁目5−16)は、若者や団体客など多くのファンに愛されていました。

安い宿泊料や経営者の曽我大一郎さんの明るい人柄に引かれ、「別府のわが家」と慕う人たちは「もう一度、あの場所に泊まりたい」と再開を願っています。

ひかり荘は、曽我さんの父幸治さんが1997年に貸間旅館だった建物を借り上げ、営業を始めました。

木造2階建てで部屋は9室。

大広間や温泉もあり、連泊して別府湾に繰り出す釣り客やスポーツチームの合宿、企業の忘年会などでにぎわってきました。

4年前に曽我大一郎さんが経営を引き継ぎました。

高校時代、栃木までヒッチハイクの旅を経験。

「いろんな人に世話になった。自分が大人になったら、若い人を助ける側になりたい」と心に決めていました。


公園に泊まろうとした若い旅行者を宿の風呂に招いたり、掃除をする代わりに格安で宿泊させることもありました。

若い芸術家たちの活動にも協力し、旅館は作品発表の場にもなっていました。

文字を絵画的に表現している豚星なつみさん(由布市)は、作品を常設。

「ここを知って以来、自分の家のように感じていた。アーティスト仲間も快く受け入れてくれる掛け替えのない場所だった」と振り返ります。

出火当時、曽我大一郎さんは、近所の人を心配し、旅館を避難所にしようと風呂や毛布の準備をしていました。

焼け落ちた天井を見上げ「火事は仕方のないこと。懸命に消火してくれた消防署員や団員に感謝している。ただ、被災した近所の人が気掛かりです」と。

できれば同じ場所で旅館を再開したいと願っています。

「今はまだ、どうなるか分からない。でも、何とかしてひかり荘を愛してくれた人たちへの恩返しをしたい」と曽我大一郎さんは話してくれました。

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