あまちゃん 久慈駅西口の駅前ビルを撤去

岩手県久慈市は、中心市街地活性化協議会総会で、久慈駅前イベント広場の整備計画に伴い、久慈駅西口の駅前ビルを撤去する方針を明らかにしました。

NHK連続テレビ小説「あまちゃん」で「北三陸観光協会」の入居施設として登場して注目を集めましたが、建て替えや跡地利用がかねてからの課題となっていました。

久慈市によると、ビルは、1965年ごろに複合ビルとして完成。

地下1階から地上2階までが商業スペース、3~4階が住宅、5階が展望台として使われています。

ビルを所有する久慈駅前ビル協同組合(斎藤憲次代表理事)によると、老朽化により水漏れや電気関係の支障が出ているそうです。

テナントに入る事業者も少なく、斎藤憲次代表理事は「街の活性化とビルの老朽化という利害が一致するため、協力したい」と計画策定への理解を示しています。

一方、ドラマ放映中には、ドラマで使われたイラスト入りの看板が設置され、観光客の写真撮影ポイントとして今も人気を集めています。


あまちゃんファンからは、惜しむ声が上がるかもしれません。

中心市街地活性化協議会総会の席上、外舘正敏副市長は「耐震性の問題が深刻で、改修には多額の費用が掛かる。残すには大変厳しい状況だ」と理解を求めました。

整備後は、久慈秋まつり前夜祭などのイベントスペースとして活用し、普段は、観光バスの乗り降り場にもなる予定です。

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