野長瀬晩花の生家を和歌山県景観資源へ

和歌山県は、田辺市中辺路町近露にある日本画家・野長瀬晩花(1889~1964)の生家を、和歌山県景観条例で規定する和歌山県景観資源として登録する方針を固めました。

和歌山県景観資源の登録は初めてです。

地域住民が景観を地域活性化に活用しながら保全を図るもので、和歌山県が保全方法の助言や活用時の広報などで支援します。

野長瀬晩花の生家は、誘客拠点施設として田辺市が整備を進めています。

和歌山市で開かれた和歌山県景観審議会が登録を妥当とする答申をまとめました。

和歌山県景観資源は、和歌山県景観条例に基づき、建造物や眺望地点など地域の良好な景観形成に寄与しているものを登録し、活用と保全を推進する制度。

地域住民や団体、市町村からの推薦に基づき、和歌山県景観審議会と関係市町村の意見を踏まえた上で、和歌山県が登録します。

野長瀬晩花の生家は、熊野古道沿いに位置し、詳細な建造時期は不明。


築100年以上の木造平屋。

宿屋「かめや」として利用されていました。

広さは、約150平方メートル。

現在は、田辺市が所有しています。

近野振興会が和歌山県景観資源の登録をするよう和歌山県に推薦しました。

和歌山県によると、山里らしい風景や熊野古道などの文化に囲まれた集落の地域性を示す歴史ある建造物であるとともに、体験イベントの開催など景観を生かした住民主体の地域づくりが行われていることが登録理由となっています。

和歌山県景観審議会では、和歌山県の担当者が建造物の間取りや地域の特徴、熊野古道沿いの風景を生かしたイベントの詳細などを報告。

委員からは「風情のある残したい風景。一方で地域では空き家もあると聞く。今後は活用しながらの保全が大切になると思う」といった意見や
「説明板の設置を検討してもらいたい」などの提案がありました。

野長瀬晩花の生家は現在、近露と野中地区での滞在型の観光客を増やすための計画「ちかの平安の郷」プロジェクトの一つとして、田辺市が整備しています。

観光案内や産品販売などを提供する誘客拠点施設として開設する予定。

現在、屋根の修理や耐震化など改修工事が完了し、7月中のオープンを目指して準備を進めています。

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