竹酢液・ペットや家畜用の抗菌剤!

石川県産のモウソウチクで作った竹酢液(ちくさくえき)に犬や猫が持つ病原菌の働きを抑える効果があることを、鳥取大農学部獣医学科の原田和記准教授が確認 しました。

石川県産業創出支援機構(ISICO)が支援した実証実験の成果。

石川県内でもモウソウチクが森林を浸食する「竹害」が広がる中、ペットや家畜用の抗菌剤として実用化すれば、伐採した竹の活用促進につながる可能性があります。

竹酢液は、竹を蒸し焼きにして炭化する時に出る排気ガスを冷却し、液化して作成します。

これまでも防虫作用などがあるとして農業分野で活用が進められていますが、動物の病原菌への抗菌作用は実証されていませんでした。

実験では、金沢市内で採取したモウソウチクで作った竹酢液を使用。

10~200倍の 濃度の竹酢液を含む寒天培地で、犬や猫から採取した大腸菌、ブドウ球菌、緑膿菌を培養。

この結果、大腸菌とブドウ球菌は100倍、緑膿菌は140倍の濃度で、働きが抑 制されることが分かりました。


医療現場で使われる複数の抗菌薬が効かなくなった「多剤耐性菌」で効果がみられることも判明しました。

原田准教授によると、犬や猫ではこれらの病原菌による感染症や皮膚病の膿皮症(のう ひしょう)などが増加しており、新たな抗菌剤の開発が課題となっています。

原田准教授は 竹酢液について「従来の抗菌剤に代わる抗菌資材として有望。今後は詳しい作用機構を調 べるとともに、牛などの家畜でも効果を確かめたい」と話しました。

竹酢液は、エンジン部品再生加工などを手掛ける中田エンジン(白山市)が新規事業に向け、試験的に生成。

石川県立大の長谷川和久客員名誉教授が原田准教授に分析を依頼しました。

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