ＪＲ金沢駅・違反タクシー乗り入れ禁止

ＪＲ金沢駅構内で営業するタクシー会社でつくる「金沢駅構内タクシー会」は、乗務員のマナー違反撲滅を目指して会員を対象にした罰則を設けます。

喫煙やポイ捨てのほか、客待ち中にたむろしたり、乗客に対する失礼な対応があった場合、ＪＲ金沢駅タクシープールへの乗り入れを一定期間禁止します。

北陸新幹線金沢開業を控え、身内に厳しいルールを課すことで金沢の玄関口のもてなし向上につなげるのが狙いです。

金沢駅構内タクシー会の取り組みには、金沢市とＪＲ西日本金沢支社が協力します。

市役所で各代表者が協定を結んだ後、会員タクシー会社と乗務員に誓約書の提出を求め新ルールの適用を始めます。

金沢駅は昨年、アメリカの旅行雑誌のウェブ版に「世界で最も美しい駅」と紹介されました。

ＪＲ金沢駅東口タクシープールでは、一部のタクシー乗務員によるマナー違反が問題となり、金沢市は、今年１ 月にポイ捨て禁止を呼び掛ける看板を設置。

北陸新幹線の開業が近づくなか、事態を重くみた金沢駅構内タクシー会は、金沢市が１１月末に金沢駅東広場を「ぽい捨て等防止条例」の重点区域に指定したことを受けて業界団体としてもマナー違反に厳しく対処することにしました。

違反した乗務員を見つけた場合は、当事者だけでなく所属タクシー会社もプール乗り入れを禁止。

禁止期間については今後、詳細を決めます。

金沢市によると、市役所には「乗務員に近距離の目的地を告げたら舌打ちされた」などとタクシーに対するクレームが今でも寄せられており、交通政策課は「タクシー業界の自主的な取り組みを歓迎する。今後も民間と連携して駅のマナー向上に努めたい」としています。