カナダで1セント硬貨廃止

カナダ政府は、1セント硬貨の流通を今年で中止する方針を発表しました。

製造コストがかかり過ぎる一方、通貨としての価値が低いことが理由だそうです。

カナダ政府によると、1セント硬貨の購買力は、最初の発行当時に比べて20分の1に縮小。

一方、1セント硬貨1枚の製造には、1.6セントかかり、流通の中止によって年間約1100万カナダドル(約9億0300万円)のコストが削減できるそうです。

カナダ政府は「一部国民の間で1セントは、実用的硬貨というよりむしろ厄介者と考えられている。1セント硬貨を瓶にしまったり噴水に投げ込んだりするが釣り銭としては断ることも多い」と指摘。

さらに「金融機関は1セント硬貨の取り扱い、保管、移送のコスト増大に直面しており、1セント硬貨は支払い手段としての価値に比べ経済への負担が重くなっている」と説明。



世界では、オーストラリア、ブラジル、フィンランド、イスラエル、オランダ、ニュージーランド、ノルウェー、スウェーデン、スイス、英国などが少額硬貨の製造や流通を中止しています。

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