山内貴宏巡査、餅をのどに詰まらせた女性を救う

京都府福知山市三和町菟原駐在所の山内貴宏巡査が昨年暮れ餅をのどに詰まらせた女性に適切な応急処置をして命を救った。

これまでから地域の安心・安全のためひたむきに働いてきた山内巡査。

この一件で地域の人らの信頼はさらに厚く絆が強くなった。

駐在所管内に住む女性(75)が自宅で親戚ら4人と毎年恒例の餅つきを楽しんでいた。

一つ食べてみようとつきたての餅を口に運びいすに座ったとたん餅がのどに詰まった。

見るみる青ざめていく女性を見て親戚の人たちはパニック状態に。

119番にかけるつもりが誤って110番通報してしまった。

ところが、たまたま山内巡査が現場近くをパトロールしており通報を受けて急行。

すぐ現場に到着したが女性は呼吸ができず、すでに意識が無かった。

危険な状態にあると判断した山内巡査は、いつか役に立てばと知り合いの消防署員に聞いたりして独学で身に付けていた異物除去法を実践した。

すると女性は、のどから餅が取れて呼吸できるようになりうっすら意識が戻った。

と同時に、あばら骨が折れていたため胸部に激痛が走った。

山内巡査は女性の手を握り「大丈夫ですよ」と声をかけ続けた。

女性は「あの励ましがあったからこそ痛みにも耐えることができました。骨折はしましたが山内さんがいなければいま私はここにいません。本当に命の恩人です」と喜ぶ。

病院を退院した翌日には、駐在所へ出向いて感謝の気持ちを伝えた。

山内巡査も「こんなに早く回復されるとは思っていませんでした。助けることができて本当によかった」と笑顔で迎えた。


女性が再び駐在所を訪れ山内巡査が市消防本部から受けた感謝状を見ながら談笑した。

人命救助が結んだ2人の交流が続いています。

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